プロパンガスを提供している会社と業態
「プロパンガスと都市ガスの供給の仕方を知りたい」
「プロパンガス会社の料金設定の相場は？」
「プロパンガス会社の乗り換えを検討している」
様々な場面で熱源として利用されているものとしてガスがありますが、その供給方法としてはガスボンベに可燃性ガスを充填したプロパンガスとガスタンクから配管を通じて供給される都市ガスがあります。
都市ガスは人口密度の高い地域において効率よく供給することができる方法であるため、都市部でよく見られるものです。
一方で人口密度の低い地域ではガスボンベを使用した方法が現在でも使われていますし、また都市ガスが供給される地域でも集合住宅などではガス配管や料金徴収のわずらわしさからプロパンガスとしているところもみられます。
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都市ガスとプロパンガスのシェア
このほかの理由として料理を行うさいに熱量の少ない都市ガスよりも熱量の高いプロパンガスを選ぶお店もありますし、災害時にボンベが無事であれば火を使うことができることから、都市部においても供給している会社は多くみることができます。
またニュータウンなどである程度まとまった戸数がある場合には、ガス配管を行って各世帯に供給する方法もあり、このさいにも供給方法にはガスボンベが使われているものです。
家庭用として見てみれば都市ガスの普及のほかオール電化によるIHコンロの普及によって、最盛期と比べるとその供給量は減っていますが、それでも現在でも日本の約4割りの世帯で利用されているものです。
プロパンガスが消費者に供給されるまでのプロセス
プロパンガスが消費者に供給されるまでのプロセスは海外から輸入したガスを販売する元売りがあり、それを地域に供給する卸売り、最終的に消費者に届ける小売りとなっています。
これらは分業して行っているところもありますが、一貫して行っているところもあるなどその事業形態は多様です。
特に電力や水道といったインフラと違い、都市ガスと比べてガスボンベを運ぶことで供給することができるため多くの業者が参入しています。
実際に小売りだけで見れば、かつて薪や炭といった燃料を扱っていたお店が行っており、酒屋や米屋が兼業で行っているところもあり、このため全国で約2万の小売り業者があり人の住んでいる地域であれば簡単に利用することが可能です。
ただ最近は高齢化や後継者がおらず廃業するところもあり、その数は減少傾向にありますが、ガスの供給が停止するわけではなくたいていの場合には卸売り業者系の小売り業者が代わってサービスを提供される仕組みとなっています。
プロパンガス会社の仕事
小売り業者は卸売り業者から充填されたガスボンベを購入してそれらを配達したり、また検針を行って料金を請求・回収するのが仕事です。
プロパンガスはガスボンベに充填しなければなりませんし、ガスボンベには安全に使用するために定期的な検査が求められ使用期限も定められているものです。
これらの作業を行うのが卸売り業者で、ガスボンベにガスを充填したものを小売り業者に配達したり、また空になったり使用期限が来ているボンベを回収するといった仕事を行っているものです。
これらの業務をするためには一定規模の設備が必要にあるため中堅規模の会社となるものが多く、取り扱っているものが可燃性の危険物であるためガス専業よりもガソリンスタンドを経営しているところも多くみられます。
このような会社は日本では約1万ほどあり、中には小売りまで一貫しているところも見られるもので、それなりの従業員を抱えているものです。
日本で消費されるエネルギーのほとんどは輸入に頼っている
日本で消費されるエネルギーのほとんどは輸入に頼っており、大規模に供給するためには専用のプラントが必要です。
石油精製プラントと比べるとそれほど大規模なものは必要ありませんが、それでも危険物を取り扱うため簡単に参入できるものではありません。
現在、元売りの数は12あり多くは石油会社が行っています。
専業もありますが、そのような場合には都市ガスも行っているなどボンベによる供給だけを行っているところは殆どありません。
また元売り業者の多くも卸売りを行っており、特にガソリンスタンドを経営している会社であれば小売りを含めて一貫して行っているところもあります。
プロパンガスの料金は地域や会社によって大きく左右される
いずれにしても日本で使われている熱源としては最も身近なものであり、電気・ガス・水道といったライフラインの中では比較的競争があるものです。
このため、プロパンガスの料金は地域や会社によって大きく左右されるものとして知られます。
例えば人口密度の高い地域であれば配達も効率よく行えるので料金が安くなる傾向にありますが、家がまばらにあるような地域であれば、それだけ配達するためのコストも上がるものです。
それに近年はボンベに使用したぶんだけガスを充填してもらいその料金を支払うといった形ではなく、都市ガスと同じようにガスメーターによるメーター売りとなっています。
まとめ
この方式ではガス切れがないものの毎月の基本料金が発生することになり、その料金も業者によって代わってきますし、メーターの取付は無料でも取り外しに料金が必要といったケースもありますし、価格が比較的自由に決められており、灯油販売と一緒で値段が市場価格に左右されることもあるため注意が必要です。
