ゴミ屋敷の再発防止方法

1回片付けることでゴミ屋敷の問題が解決するケースはかなり少ないです。
多くの場合は、しばらくするとその場所に再びゴミが集まってしまいます。
ただ片付ければ良いと思って作業を始めると、せっかく綺麗にしても汚かったときの状態に戻ってしまう可能性が高いです。
ゴミ屋敷の片付けを行うつもりであれば、事前に再発防止に関してまで理解を深めておく必要があります。

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再発する理由

そもそも、なぜ再発するのか知っておくことが大事です。
ほとんどの場合、ゴミをなくすだけでは根本的な原因を取り除くことができていません。
ゴミ屋敷になった経緯を確実に把握しておかないと、掃除を完了させることができても元の状態に戻るリスクが高いです。
理由は多彩な物がありますが、勿体ないという気持ちから物を捨てられない人、捨ててある物を拾ってきてしまう人もいます。
昔、お金がなくて苦労していた人の場合は、取っておけばいざというときに役に立つかもしれないという思い、1回手放すとお金がなくて取り戻せないかもしれないという不安を抱えている可能性もあります。
ペットやパートナーを亡くした場合、子供が全員家から巣立ってしまった場合は悲しさから物を大量に購入し、使いもしないのに保管しているというケースもあるでしょう。
高齢者が住んでいる家の場合、インターネット通販などで買い物はできるけれど、身体を動かすことが大変で片付けまでは手が回らないという場合もあります。
つまり、ゴミをなくして綺麗な状態にすることができても、こういった問題が解決できていなければ再びゴミが集まってもおかしくありません。
突然部屋がスッキリしたことで落ち着かない気分になり、それまで以上にゴミを収集したり、買い物に依存したりする危険性もあります。

カウンセリングを利用する

再発を防止したいのであれば、根本的な原因の解決が近道となるでしょう。
強い不安を抱えている場合や物にたいする執着心が消えない場合は、カウンセリングを利用することがおすすめです。
家族や親類が説得したとしても、逆効果になることは少なくありません。
気持ちを分かってもらえないという不満から余計に症状が悪化するケースもあるので、プロの力を借りながらゴミ屋敷になってしまう要因を潰していくことが重要だと言えます。
もちろん、カウンセリングだけで解決できない問題も多いです。
身体の不自由さなどが理由であれば、カウンセリングよりも日頃の手助けが重要となります。
住んでいる人自身で片付けが難しいのであれば、定期的に訪問して綺麗な住まいが維持できるように手助けをするべきです。
遠方に住んでいてサポートが難しい、仕事や育児が忙しくて時間が取れないという場合は、地域の支援サービスや家事代行サービスなどが利用できるように手配しておくことができます。
悲しみや寂しさが大きい場合は家族や親族が積極的に訪問したり、近所の人と関わりが持てるようにサポートしたりすることが効果的です。

1度目の片付けで完璧に綺麗にしておく

ゴミ屋敷化を繰り返さないようにする為には、1度目の片付けで完璧に綺麗にしておくことも大切だと言えます。
大変さや時間が足りないことを理由に妥協してしまうべきではありません。
不要な物が残っているままだったり、汚い場所がそのままになっていたりすると、住んでいる人が綺麗に保たなければならないという気持ちになりにくいです。
物は減ったけれど結局綺麗な状態ではないから、また汚してしまっても良いだろうと思われてしまうリスクもあります。
労力もお金もかかる可能性が高いですが、家の中や敷地内の物は全て細かくチェックしていき、本当に生活に必要なアイテムや住んでいる人が捨てたくないと思っている物だけを残しておくべきです。
そして、シミやカビといった汚れが目立っている場合は、特殊清掃やリフォームを検討しましょう。
家庭用の洗剤や清掃道具では落とせない汚れなどもあるので、そういった場合は清掃業者もしくは特殊清掃業者に依頼することをおすすめします。
汚れているだけでなく腐食している場合などは清掃では不十分なので、部分的にリフォームすると綺麗にできるでしょう。
清掃の際に確実に不用品をなくし、見た目も綺麗にしておけば、清潔な状態を維持しようという気持ちになってもらいやすいです。
中途半端な仕上がりにならないように、徹底した作業を行うようにして下さい。

まとめ

ゴミでいっぱいになっている住宅の片付けを無事終えることができたとき、大きな達成感を覚えたり満足したりする人が多いと言えます。
これで解決だと安心していると、早ければ数か月もしないうちに再発している恐れがあるので危険です。
ゴミ屋敷は片付けが終了すれば2度と問題が起こらないわけではないと知っておく必要があります。
どれだけ綺麗にすることができたとしても、対策が不十分であれば再発は避けられません。
再発防止方法まで詳しく知っておくことによって、同じ問題を繰り返すことがないようにしておきましょう。