2023年の中央競馬は前年までとどのように変わるのか

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日本中央競馬会(JRA)が主催している中央競馬は、より多くの人に関心を持ち、観戦してもらえるように、毎年様々な施策を講じています。
例年、次の年に予定している取り組みについては10月中に発表されることが多いですが、2023(令和5)年についてもこの例から外れることなく、2022(令和4)年10月17日に公表されました。
2023年のJRAの開催において最も大きな出来事となる可能性が高いものは、京都競馬場の開催が再開されることです。

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京都競馬場の開催再開

JRA所有の施設は、維持のために数十年に一度大きな改修工事がおこなわれています。
1925(大正14)年12月、現在の京都府京都市伏見区に開場した京都競馬場は、これまでにスタンドの増改築や馬場の改造などの工事を何度か行ってきていますが、開場100周年記念事業の一つとして行われる今回の改修は、2020(令和2)年2月から2024(令和6)年3月までの4年あまりにわたって施設全体をリニューアルするという非常に大掛かりなものです。
当然のことながら、この工事には馬場やパドックなどのレースの開催に欠かすことができない部分の改修も含まれており、工事が行われている間は他場に振り替えてレースが行われていました。
2023年3月にこの重要な部分の工事が完了し、4月22日からリニューアル後初の開催が行われます。
4月23日には、再開後初めての重賞競走にあたるG2のマイラーズカップが行われ、翌週の4月30日にはG1競走の天皇賞が行われることになっています。
この他、改修工事期間中に他場で振替開催されていたレースは、すべて改修が始まる前の場所に開催地が戻される予定です。
京都での開催が再開されるとはいえ、競馬場内で行われる工事はまだ残っているので、全て完了するまでの間は不便な点が生じる可能性があります。

2023年に行われる予定になっているレースについて

しかし、訪れれば新しくなった施設の中で新鮮な気分で観戦することができるでしょう。
2023年に行われる予定になっているレースについては、9月9日に予定されている紫苑ステークスの格付けをG3からG2にすることを予定しています。
レースグレードの格付けを審査する組織から承認が得られれば、G2競走として行われるようになります。
紫苑ステークスは、2000(平成12)年に創設されたときからG1競走の秋華賞の出走権をかけたトライアルレースとして行われていますが、G1の1つ下のグレードに変更されることで、よりレースの重要性が増すことが考えられます。

負担重量の引き上げも実施される

2023年のJRAの開催からは、負担重量の引き上げも実施されることになっています。
JRAによると、これは騎手の健康・福祉と将来にわたる優秀な人材の確保が実施目的です。
変更内容を一言でまとめると、おおむね1kg引き上げられます。
例えば、2歳馬の馬齢重量は、2022年までは9月までは全馬54kg、10月から12月の間は牡馬・騙馬が55kgで牝馬が54kgとなっていますが、2023年以降は9月までは全馬55kgとなり、10~12月についても牡馬・騙馬は56kg、牝馬は55kgを負担することになります。
3歳馬の馬齢重量も同じように引き上げられますが、実施されるのは2024(令和6)年からの予定です。
これは、2023年にデビューする競走馬から順次適用されるということを意味します。
引き上げの対象は古馬が出るレースも例外ではなく、別定競走の基礎重量が57kgから58kgに、平地競走の最低斤量もオープン競走では49kg、それ以外では50kgに変わります。

減量に関するルールも変更される

増量のルールも変われば、減量に関するルールも変更されます。
日本の競馬には、デビューしてから日が浅い騎手や女性の騎手を対象とする減量制度が設けられていますが、2023年以降は平地での条件は前年と変えず、障害の減量の条件が新たに設定されることになりました。
障害競走では、女性騎手は通常であれば2kg減らされますが、通算勝利数が16~20回なら3kg減、15勝以下なら4kg減となります。
女性以外で騎手免許取得期間が通算5年未満の者が騎乗する場合は、10勝以下なら3kg、11~15勝だと2kg、16~20勝で1kg負担重量が減ります。
競走馬は負担重量が1kg変わることで、レースで走る距離に応じて0.1~0.4秒程度変わるといわれており、今回の負担重量の変更がレース内容にどのような変化をもたらすか注目です。
以上が2023年にJRAが予定している変更の主だった部分ですが、この他にも細部で変更が加えられている可能性があります。

まとめ

2020年から続いている新型コロナウイルス感染症の流行は2023年以降も続くとみられており、感染拡大の程度によっては施設の入場に制限が加えられたり、無観客開催となるかもしれません。
最新の情報は主催者であるJRAの公式Webサイトで発表されるので、メディアの記事だけでなく主催者の発表もこまめにチェックしておきましょう。